分析・センシング

身近な製品から宇宙まで、多様なシーンで光学技術が用いられています。

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光機能事業部
0564-45-8000

営業時間:平日9:00-18:00

光を用いて、社会イノベーションを加速させる。

近年では、社会のイノベーションが加速し、様々な領域の課題解決にセンサーや分析器などが幅広く活用されています。光を利用した分析器やセンサーも多く、微弱な光の検出や光の急峻な切り分けなどコーティング設計に技術を求められるばかりでなく、光学性能を効果的に発揮するためのコーティング技術も求められています。
こうした技術は、スマートフォンなどの生体認証といった身近なものから、宇宙の現象を観察する天文分野まで幅広く活用されています。

分析器

光の分離や反射によって、さまざまな分析を行う。

光を利用した分析法は「分光分析」「発光分析」「蛍光分析」「ラマン分析」などさまざまあり、それぞれに応じた光学部品が使用されます。
「分光光度計」では、回折格子やプリズムなどの分光素子を使って分光した光を検出器に入れ、光路の途中に設置した試料の光量変化を波長ごとに検出します。また「ラマン分析」では照射波長とストークス光・アンチストークス光を分離するためのフィルタを使用しています。いずれもすぐ近くの波長を急峻に分離するフィルタが必要で、当社の高い技術が活用されています。
「キャビティングダウン分光」では、検出器に入る光の減衰スピードから残留ガスの濃度などを検知します。検出器の内部で十万回以上の光反射を繰り返すためには、極限的な性能が求められ、わずかな光損失も許されません。材料の純度、成膜基板の研磨精度にも細心の注意を払い、コーティングプロセスにイオンビームスパッタリング法を採用しています。1064nmのNd:YAGレーザ用に99.99%以上の反射率を持つ超高反射ミラーを提供しています。

セキュリティ

さまざまな光学技術で進化するセンシング技術に貢献。

スマート社会の実現をめざし、さまざまな領域でセンシング技術の活用や進化が望まれています。セキュリティ領域では、生体認証システムの活用シーンが広がっており、「顔認証」「虹彩認証」「指紋認証」「静脈認証」などで光学技術が用いられます。こうした生体認証システムでは、近赤外光が用いられることが多く、「検出感度の向上」や「ノイズ光の除去」、「機器の隠蔽もしくは認知度向上」などの目的に応じた光学性能を付加します。
検出感度の向上で、反射防止コーティングが採用されています。またダイクロイックフィルタバンドパスフィルタなどによって特定の光を取り除いたり、機器の隠蔽や認知度向上にはカラーIRウィンドウなどをご活用いただいています。

センサー

社会のあらゆる場面に浸透する光センシング技術。

センサーはまさに光学部品の集合体とも言えます。光の持つ多様な性質を利用して、対象物の様々な状態を計測しており、社会の広範な領域に深く浸透しています。センサーには様々な種類があり、セキュリティやロボット、自動運転などのほか、農業や漁業、工業の分野でもセンシング技術を用いて、今まで人に頼りきりだった作業の効率化や無人化を目指しています。
センサーの一つであるジャイロセンサーは、回転方向や回転角度、振動などを変化から航空機や船舶の角速度を測定し、機体の傾きを検知します。光を使ったジャイロセンサーでは、検出器内に右回りの光と左回りの光を回転させ、光の到着差を検知することで機体の姿勢制御を行います。
光の回転には高反射ミラーやプリズムが使用され、光がロスなく反射するように様々な技術が用いられています。

天文

非常に精度の高い光学部品を必要とする天文学にも対応。

天文分野における光学技術では、鏡やレンズ、固体検出器などを用いて近赤外線から近紫外線の波長の光を観測します。観測に用いる天体望遠鏡は、ガンマ線や紫外線、可視光線、赤外線など、宇宙で発光された様々な光を受光し、宇宙の現象を観測しています。それらの光の多くは大気によって吸収され、地上に届くのはごくわずかです。そのような微弱な光を検出するために『反射防止コーティング』や『高反射ミラー』を用い、効率的に集光しています。さらに、特定の波長だけを切り分けるために『バンドパスフィルタ』も必要不可欠です。
近年では人工衛星からのセンシングや通信にも光学技術が用いられています。

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