映像機器
日常シーンにも用途が広がり、光学技術の応用が多岐に渡っています。
見やすさや美しさを求めて、コーティング難度も複雑に。
これまでプロジェクタなどの映像機器は会議や授業などが主な使用目的でしたが、近年では、プロジェクションマッピングなど大規模なシーンから、TV代わりに大画面で楽しむといった一般家庭でのシーンまで、大きく用途が広がっています。
こうした技術は自動車の安心安全な運転にも活用されており、使用シーンに応じたさまざまな光学性能が求められています。
今後も用途の広がりに応じて、コーティングにも複雑な技術が必要となるでしょう。「こんな性能があったらいい」「こんな効果を出したい」などアイディア段階から開発に関わり、幅広く対応していきます。
プロジェクタ
美しい映像を表現し、さらに耐久性の高いコーティングを。
プロジェクタは光学部品が数多く使われる製品です。ホームシアターから大型イベントまで、プロジェクタの使用シーンの広がりに伴い、より鮮明で美しい映像を表現する高精細化が求められ、光学部品への要望も難易度が高まっています。
色の切り分けには多層膜によるダイクロイックフィルタの技術が力を発揮します。よりシャープに色の切り分けを行うことで鮮やかな色合いを表現し、リアルで臨場感ある映像演出を可能にしています。さらに反射防止コーティングを施して光をロスなく届け、光力の低減を抑えています。
また特に近年では明るく鮮明な映像のために光源にレーザを用いるなど、出力を増強する傾向が強まっています。そこで懸念されるのは、耐熱性・レーザ耐性です。今や、強い光や熱に耐えうるコーティングが不可欠となり、過酷な環境下でも品質を落とさず、長時間使用を可能にするためにさまざまな光学技術をご提案しています。
ソリューション
関連製品
ヘッドアップディスプレイ
ドライバーの安心安全をめざし、光学機器も進化。
自動車業界では、安心安全な走行に向けてさまざまな技術革新が図られています。ナビ情報や速度など、運転中の情報をドライバーの目線に入りやすい位置に映し出す装置・ヘッドアップディスプレイは、運転中の視線を落とすことなく情報を得られるとして需要が高まっています。
ヘッドアップディスプレイでは、映像出力するプロジェクタと映像投影されるパネルの両方に当社の光学技術が活用されています。
ヘッドアップディスプレイでは、通常のプロジェクタ同様に反射防止コーティングが用いられますが、通常と異なるのは基板の違いです。車載部品は安全性・軽量化が重要視され、レンズにはプラスチックが採用されています。プラスチックへのコーティングは難易度が高く、さらに夏場は車内温度100℃を超えるという過酷な環境にも耐えうるコーティングでなければなりません。当社では、眼鏡事業で培った技術をいかし、プラスチック素材の光学部品も提供しています。
投影用のパネルでは、表面にハーフミラーをコーティングして、リアルな景色(実像)と映像(虚像)が一体化して視界に入るように工夫されています。また裏面には反射防止コーティングを施し、太陽光など外から入り込む余分な光をカットして見やすい映像を再現しています。
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