センシング技術の高まりにより、トイレやIHコンロなどの室内空間機器から、エアコンやスマートテレビ、ロボット掃除機などの家電まで、身の回りのあらゆるものにセンサーが内蔵され、非接触で操作できる製品が増えています。
そうしたセンサー内蔵の製品はハイエンド商品であることが多く、製品クオリティと共にスタイリッシュなデザインが求められています。
ところが、赤外線を送受信するIRセンサー窓のカラーはこれまで「黒」しか選べず、ビジュアルを妥協せざるを得ませんでした。
課題高級感あふれる白基調のトイレ。センサー窓の色も統一させたい。
近年ではリフォーム需要が高まっています。特に水回りのリフォーム需要は件数が多く、リフォームを機に空間をグレードアップしたいというニーズが増えています。
トイレ空間においては清潔感ある白を基調としたデザインが定番です。さらに昨今では、温水洗浄便座を一体化したタンクレストイレなど、シンプルで美しいフォルムに注目が集まり、特にホテルライクな洗練された最高級トイレは高価格帯であるにもかかわらず高い人気を誇っています。
そんなラグジュアリーなトイレのデザイン設計でネックになっていたのが、水洗のセンサーでした。赤外透過暗色プラスチックを使用したIRセンサー窓は、従来、「黒」しか選ぶことができず、白を基調とした空間に違和感を与えていました。
課題
IR(赤外線)センサー窓は、「黒」しか選択できず、白を基調とした空間に違和感を与えていました。
ソリューション独自の誘電体成膜技術を駆使した業界初のホワイトカラー、シルバーカラーをご提案。
「白基調の空間でも違和感のないIRセンサー窓を」
このような課題に対し、ご提案したのが『カラー IRウィンドウ』のホワイトとシルバーです。
当社では、以前からカラーバリエーションが豊富な携帯電話端末の外装に合わせて、赤外線通信窓にさまざまなカラーを提案してきました。これは『カラーIRウィンドウ』という製品で、赤外透過プラスチックにカラーコーティングする当社の独自技術で、可視光線吸収特性と赤外線透過性に、誘電体多層膜での反射特性を合成することで任意の反射色(干渉色)を表現しています。印刷や塗装といった塗料は使用していないので、安定した光学特性を発揮。赤外線の透過率は損なわない上、絶縁体ですので、タッチディスプレイ用装飾としても利用できるため、携帯電話端末のほか、IHコンロのタッチパネル用途として、アルミ色に合わせたシルバー色などもご提案してきました。
『ホワイトIRウィンドウ』は、こうした技術を駆使し、業界初のホワイトカラーとして誕生した製品です。トイレ空間でのデザイン性を損なわないばかりか、拡散性が低いため、近接センサー用途にも適しています。
ご要望があったラグジュアリーなトイレのデザインに採用され、一線を画する高級感ある製品として、常にリフォーム業界の注目商品として人気を博しています。
東海光学のソリューション
IRセンサー窓に、「ホワイトカラー」をご提案。ラグジュアリーなトイレ空間を実現しました。
今後の展望
ホテルや駅、パーキングエリアなど公共空間の非接触対応に幅広く対応。
ホテルや駅など、多くの人が行き交う公共空間では、トイレの水洗や洗面台の蛇口など、手をかざすだけで操作できる製品が増えています。IRセンサーによって、直接、手を触れることなく操作できる利便性と、それにより多くの人が触れる場所の衛生管理・維持ができることが大きなメリットです。
昨今では衛生環境がさらに重要視されるようになり、日常的な製品にも非接触型が求められることが予想されます。特に今後、公共空間での衛生管理・維持には高いレベルが求められるようになりエレベーター乗降ボタンやドアの開閉などにもIRセンサーのニーズは高まると考えられます。
特に高級ホテルや美術館などの空間デザインにこだわりたい場所では、空間デザインのクオリティを損なわず、好きなカラーが選べる『カラーIRウィンドウ』『ホワイトIRウィンドウ』が適しています。
さらに、虹彩認証の個人識別画面などにも活用いただけますので、高いセキュリティレベルが求められるシーンにも最適です。
ご紹介製品
お問い合わせ窓口
- 東海光学株式会社 光機能事業部
- ソリューション
- ラグジュアリーなトイレ空間に合わせたIRセンサー窓をご提案