監視カメラの曇り止め性能を向上

環境変化に対応する保護ガラスを
監視カメラに適用することで、より安全な社会を。

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光機能事業部
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営業時間:平日9:00-18:00

高温多湿な環境に耐えうる保護ガラスで監視カメラにより高い安全性を。

暮らしの安全性が求められる社会では、街の至るところに監視カメラが設置されています。万が一のトラブルの際、監視カメラに映された映像が事件解決を導く例もあり、画像のクオリティが重要になります。
ところが、高温多湿な日本の環境では、湿度や凍結などによる保護ガラスの曇りが視界を塞いでしまうことが課題になっていました。特に鉄橋やダムなど普段人が近づくことが難しいエリアに設置された監視カメラはメンテナンスができず、曇り防止性能が高い保護ガラスが求められています。

課題安全確認用の監視カメラ。どんな時も画像のクオリティを維持したい。

鉄道のホームには、乗務員が乗客の安全を確認するための監視カメラが設置されています。さらに車両にも監視カメラを設置することで、運転手が運転席にあるモニターで乗客の昇降状況を確認できるようになります。従来、昇降確認は車掌が行っていましたが、乗客が多い都市部では、運転手も昇降確認し、より高い安全性の確保が求められます。一方、人員不足が課題である地方では、運転手が乗降確認することで人員削減につながります。
通常、監視カメラはハウジングに収められています。鮮明な画質を残すためにはハウジングの窓の曇りは大敵です。ところがホームなど屋外に設置する監視カメラの湿気や降雪、凍結などで曇ることが多くメンテナンスフリーの保護ガラスが求められていました。

課題

野外に露出している監視カメラは天候や気温により曇りやすく乗客の安全確保をしにくくなる。

ソリューションITO透明導電膜をヒーターガラスの発熱により曇りを防ぐ。

曇りの主な原因はハウジングの内外の温度差による結露です。特に寒冷地や冬期に多く発生します。結露による水滴で曇りが生じ、視認性が著しく悪化。クリアな映像に支障をきたしてしまいます。
こうした曇りを防ぐためにご提供したのは『ヒーターガラス』です。
従来はハウジング内に設置したニクロム線など発熱させて結露を防いでいましたが、当社が開発した『ヒーターガラス』は、ITO透明導電膜をガラス上にコーティングして、ガラスに通電させることで発熱。ガラス表面温度を上昇させて結露を防止します。
常に通電しているため、どんな環境下でも曇らず、クリアな映像を撮影することが可能になりました。万が一、ヒーターの温度が上昇しすぎた場合に通電を停止させるサーモスタッド機能を付加し、より高い安全性を確保しました。
いつでもクリアな映像が確認できるため、駅ホームでの安全性が高まり、事故防止だけでなく、仮に事故があった場合でも、鮮明な映像が原因究明の手段として活用されています。

東海光学のソリューション

野外での曇を止める「ヒーターガラス」をご提案し、駅ホームでの安全性確保に貢献

今後の展望

小型化や耐久性の課題にも対応し、自動車部品としても採用が見込まれています。

今回の事例では、駅ホームだけでなく、車両の監視カメラにも『ヒーターガラス』が採用されました。通常の監視カメラのハウジング窓に使用する保護ガラスは100mm角前後のものが多いですが、車両に搭載する監視カメラはさらなる小型化が求められています。『ヒーターガラス』は、小さい窓でも透明度を損なわずに低電圧での駆動が可能。小型化に合わせて、20mm〜40mm角の保護ガラスを提供いたしました。
このように『ヒーターガラス』は小さな基板にも加工でき、少量のオーダーにも対応できるのが強み。基盤の反対面には、反射防止コート、撥水コートなどの機能を付加することもでき、より高性能な保護ガラスを提供できます。
小型化や耐久性への課題にも対応できるため、今後は特殊車両のバックモニターなど、視界確保が難しい場所への採用に期待が寄せられています。

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